社内の基幹システムをERPで再構築する場合、ERP独特の導入方法論を用いる必要がある。
現実には、ERPの導入方法論を習得していないERPベンダー(のERPコンサルタント)が多く、スクラッチ開発手法を用いている場合が多い。
これが、ERPの導入に失敗している企業が多い根本原因の一つだ。
基幹システムのスクラッチ開発とは
ERP製品がなかった時代から使われている手法で、システムをゼロから開発するので、①要件定義、②プログラムの設計/開発、③テスト、④ユーザー教育、⑤本番稼働、が主要な工程だ。
基幹システムのERPを用いた再構築とは
プログラムは完成しているので ①ユーザー教育、②パラメータ(機能)の選択設定、③帳票類の追加開発、④テスト、⑤本番稼働、が主要な工程だ。
尚、ERPベンダーがERPの導入方法論を実践できるかどうかは、提案書に記載される “ユーザー教育” を行う時期を見れば、簡単に判断できる。
◎ ERPの導入方法論を学ぶには
弊社が制作した 『ERP管理者 養成講座』 の講座7「ERPの導入方法論を理解する」で実践形式で指導している。
社内でERPの導入を推進するリーダーがERPの導入方法論を習得していれば、ERPコンサルタントの指導ミスを指摘できるので ERP導入プロジェクトの主導権を握ることができる。